イヌホオズキ(犬酸漿)
学名:Solanum nigrum
 日本各地に見られるが、古い時代に渡来した帰化植物と見られている。 イヌ○○と呼ばれる植物はいくつかあるが、 いずれもイヌの冠が付かない元の植物に比べて役に立たないことから 名付けられている。本種も例外では無く、 ホオズキに似ているものの全く役に立たないことが名前の由来。
 ただし、全体を乾燥させたものを漢方で「竜葵(りゅうき)」と呼び、 解熱剤や利尿剤に使われる。花期は夏から秋。
Solanum nigrum
イヌホオズキ(ナス科) 埼玉県狭山市 1999.8.7

 アメリカイヌホウズキにやや似ているが、 以下の違いがある。
イヌホオズキとアメリカイヌホウズキの相違点
比較項目   イヌホオズキ   アメリカイヌホウズキ
花の色  白  淡紫または白
葉の縁  少数の波形の鋸歯 普通鋸歯はない
葉の厚さ やや厚め やや薄め
果実の光沢 光沢は鈍い 光沢がある